コラム:為替介入の限界はすでに露呈し始めており、長期化すれば効果は薄れる=佐々木徹| ロイター

コラム:為替介入の限界はすでに露呈し始めており、長期化すれば効果は薄れる=佐々木徹| ロイター

[Tokyo 27th]・9月22日午後、財務省・日銀がドル売り円買い介入。 円買い介入は98年6月以来24年ぶり。介入後、ドル/円は145円台後半から140円台前半まで5円強下落するも、144円台まで回復1週間以内に。

円買い介入にしても、円売り介入にしても、市場の動きを止めた介入は一度もありません。 1997 年 12 月から 1998 年 6 月にかけて行われた円買い介入の時もそうだった。佐々木徹のコラム。 この写真は 2017 年 6 月に撮影されました。 (Reuters/Thomas White)

円買い介入にしても、円売り介入にしても、市場の動きを止めた介入は一度もありません。 1997 年 12 月から 1998 年 6 月にかけて行われた円買い介入の際も同様であった。

この期間中、介入は 1997 年 12 月に 3 日連続で、1998 年 4 月に 2 日連続で、6 月に 1 日だけ行われた。 どちらの場合も、約1カ月から1カ月半で介入が始まった水準を超えてドル高、円安が進んでいる。 そういう意味では、すでに円買い介入の影響力の弱さが目立ち始めている。

これまで何度か当コラムで指摘してきたように、皮肉なことに為替介入が始まると、逆に投機筋が集まってくる。 今回の円買いも明らかにファンダメンタルズの逆方向への介入であり、介入してもすぐに円が売り戻される。 その場合、財務省や日銀が再び介入したり、金利チェックを繰り返したりして、短期的には円高になり、すぐに円安に戻ります。

これにより、これまで円相場に関心を持たなかった世界中の投資家が、何が起こったのかを見ようと群がっている。 そして介入やレートチェックで円が上昇すると、円売りの動きが始まります。 円売りの主役は日本の輸入業者、つまり実需なので、強い味方がいるからこのトレードはやりやすい。

そもそも日本は、相場の乱高下を投機家のせいにし、動きを抑えて現実問題から目を背けようとする傾向が強い。

今回も投機的な動きに対抗しようとしているとのことだが、これまでの円安は基本的にはファンダメンタルズに沿った実需による円売りが主だった。 商取引が促進されます。

ここからの動きを予想する上で重要なのは、どれだけの介入が可能かということです。 22日の介入でドル円相場に関心を持って集まった投機家(投資家)は、次の介入時期(ドル円が下がったら買いたい)とドル売り介入の限界はいつなのかを尋ねる来る。 ドル/円が上がっても買い足すかどうか興味があります。

こうした中で、日銀の経常収支変動要因の予測から導き出された22日の介入額3.0兆円から3.5兆円は、やや意外だった。 これが本当なら、過去最大の1日円買い介入となる。 市場の警戒心を最大限に高めるには、「一発勝負」でいいという思い込みで、大量の介入を行った可能性は十分にある。

22日から始まった円買い介入の総額は、せいぜい10兆円程度にとどまると筆者はみている。 外貨準備が大量に引き出され、結局その効果が限定的であると、そこから投機家が攻撃を開始し、通貨危機につながるリスクがあります。

また、外貨準備高には19兆円の外貨預金がありますが、流動性を確保するために多額の介入が行われると、米国債を売却して預金に残す必要があります。 アメリカとの関係上、あまり大規模にはしたくないと思うかもしれません。

また、英ポンドの動きからも分かるように、全体的にドル買いの動きが強まっています。 ドル/円の上昇だけを抑えるのは至難の業。 1997 年から 1998 年までの円買い介入額は 4.1 兆円。

このことを考えると、実際に 3 兆円以上が費やされた場合、財務省と日銀がわずか 2 営業日で 7 割程度の落ち込みを取り戻すのは頭の痛い問題です。 もちろん、ここからさらにドル/円が上昇すれば、追加介入が行われる可能性が高く、さらに3兆円規模の追加介入が行われる可能性もある。 しかし、その効果は次第に薄れていくと考えられ、円安方向への円高はすぐに始まる。

そうなれば、下手すれば投機的な動きが勢いを増すかもしれない。 その後、外国人観光客や投資家に一刻も早く日本にたくさん来てもらい、極端に円安になった円を買ってもらい、品質を維持した日本の商品やサービスを購入してもらいたいです。 、私はあなたが資産に投資するのを待たなければなりません。

編集:玉木和彦

(このコラムはロイター外国為替フォーラムに投稿されました。著者の個人的な意見に基づいて書かれています。)

* 佐々木徹は、JP モルガン チェース銀行の市場調査責任者兼マネージング ディレクターです。 1992年上智大学卒業後、日本銀行入行。 2003 年 4 月に JP モルガン チェース銀行に入社し、調査統計局、国際局の外国為替局、ニューヨーク オフィスでの勤務を経て、 彼の著書には、「インフレは本当に収入を増やすのか?」などがあります。 そして「円安日本円高」。

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