アジアからヨーロッパへ 2022年 – 地域・分析レポート – 海外事業情報

アジアからヨーロッパへ 2022年 – 地域・分析レポート – 海外事業情報

2022年2月、ベルギーのプロサッカーリーグ2部に所属するKMSKデーンズを運営するDeinze Football Club(以下、KMSKデーンズ)は、サッカー協会が主導する投資ファンドを組成・運営するACAグループのサッカー関連会社となる。日本人。 投資会社ACAフットボールパートナーズ(ACAFP)が買収[KMSKDanespressrelease(Dutch)To external site, open in new window ]. 今後は、このクラブを起点に複数のクラブを所有・運営(マルチクラブ・オーナーシップ)するとともに、日本企業を含むパートナーと協力しながら、アジアとヨーロッパのサッカービジネスの連携・発展を目指します。 欧州サッカークラブの買収という異例の挑戦に挑んだ経緯と今後の展望について、ACAFP代表取締役社長の小野博之に聞いた(取材日:5月11日)。


デーンズ買収発表時(左から3番目が小野氏)(KMSKデーンズ提供)

欧州サッカービジネスに飛び込んだきっかけは?世界で活躍する日本人を増やしたい。

KMSKデーンズを買収したACAFPは、シンガポールを拠点とするACAグループが「スポーツの潜在価値を解き放つ」ことをミッションに掲げ、サッカービジネスに精通した人材を集めてアジアサッカービジネスを目指して設立されました。 組織。 ACAFPの設立を主導した小野氏は、設立のきっかけについて次のように語っています。 「私は日本やアジアで投資や経営に携わってきたので、自分も含めて世界で活躍する日本の若者をもっと見たいと思っていました。 (注1)決勝戦を観戦したとき、ミラノの街でまったく違う空気を感じました。当時、サッカーは文化や言葉を超えて、人は熱狂できるものでした。 日本人でも(言葉の壁を越えて)活躍できる可能性は大いにあると感じ、サッカー業界への参入を考え始めました。」

アジア発の事業会社「サッカーの価値を解放し進化させる」

小野氏が挑戦として選んだ欧州サッカーは、100年以上の歴史があり、世界中から資金が集まるグローバルビジネスとして有名です。 この成熟した業界は、ACAFP にどのような可能性を秘めているのでしょうか? その鍵となるのは、東南アジア市場の攻略です。

ACAFP立ち上げの狙いについて、小野氏は「投資ファンド事業に携わりながら、東南アジア市場の成長スピードを肌で感じてきた。特に自国の選手が海外で活躍するとき、クラブは母国からの注目度も高く、既存の欧州サッカー界はまだそのポテンシャルを十分に認識していないと感じていたので、本拠地があるという地の利を活かせば勝機は十分あると考えました。日本とシンガポール、そして東南アジア市場をより意識してクラブを運営している。

このような背景の中、小野氏は2021年7月にACAFPを立ち上げ、国内外でサッカークラブの運営経験があり、5カ国以上を旅してサッカーコーチングのノウハウを身につけた飯塚昭夫氏と手を組んだ。 白石尚久選手をはじめとするプロ人材を中心に、ACAFPが出資する複数のクラブが、デジタル技術を駆使してサッカービジネスの可能性を広げることに挑戦するというコンセプトです。

KMSK Danes買収の狙い

KMSK Danes は、ACAFP が所有するこれらのイニシアチブの最初のものです。 クラブは 2019 年にベルギーの 2 部に昇格したばかりで、そのホームタウンであるデンマークは東フランダース州にある人口約 45,000 人の小さな都市です。 小野氏は、このクラブをACAFPのコンセプトの中核に位置付けたのは、ヨーロッパのサッカービジネスのシーンを分析した結果だと明かした。

「この10年間、グローバル化とデジタル技術の発展により、ヨーロッパサッカー界は多様なファンを獲得し、規模を拡大し続けてきました。 ACAFPでは、ベルギーやオランダなど、世界的に知名度は低くても地元に根強いファンを持つクラブが、その魅力をきちんと伝えることでファン層を広げていきます。 その上で、ベルギーリーグは外国人選手に対する規制が比較的緩く、落ち着いた雰囲気があることから、KMSKデーンズに決めました。 デンマークの街は、地に足をつけて、地域に密着した新しいことに挑戦するのにとても良い環境だと思いました」と小野氏は語る。


デーンズ市(KMSKデーンズ提供)

「〇〇×サッカー」 新たな分野との事業連携、パートナー企業の新たなビジネス開拓の機会を創出

小野さんがおっしゃったように、ACAFP と KMSK Danes は、アジア市場を見据えながら、ヨーロッパを拠点にサッカー事業を展開していきたいと考えています。 そのためには、共にビジネスを行う「パートナー企業」の存在が重要だと小野氏は強調する。 「パートナー企業とともに地域活性化に向けた施策を実施するだけでなく、東南アジアに向けたマーケティングや新規事業開発も行っていきます。 顧客を獲得できます。」 パートナー企業にとっても、欧州サッカービジネスで大きな基盤を持つ分野で、自社の事業や製品を開発・拡大する絶好の機会となるでしょう。

買収から約1ヶ月後、すぐにデジタルエンタテインメントアセット[CEO: Naoto Yoshida, hereinafter referred to as “GameFi” (a business that combines games and crypto assets) platform business based in Singapore. , DEA]戦略的パートナーシップを発表しました(DEAプレスリリース外部サイトへ 新しいウィンドウで開く )。 DEAは、最近注目されている「GameFi」という分野で活躍する企業です。 資産を獲得し、利益を増やします (Play & Earn)。

今回の提携により、KMSK Danes は PlayMining でゲームに参加し、ゲームの内容に応じて、ゲームをプレイするサポーターに報酬として観戦チケットやグッズなどのクラブに関連する特典を提供します。 これにより、サポーターとチームの絆も強まります。 現地でパートナーシップを牽引する飯塚最高執行責任者(COO)は「試合を通じてクラブをサポートするというまったく新しいコンセプトをクラブ運営に取り入れることで、ファンとの新たな接点を提供していきます。私たちはサッカーを提供できると信じています

そして、デジタル接点から実際にスタジアムに足を運ぶまでのリードを作ることで、満員のスタジアムを実現したいと考えています。」

一方、DEAはKMSK Danesの参加により、ヨーロッパ地域での製品の認知度を高めることが期待できます. また、今回のPlayMiningへの参画はパートナーシップに基づく協業の第一歩であり、両社は総合的なWeb3(Web3.0、注2)事業の創出に取り組む予定です。

日本企業の人材が海外で挑戦する機会を創出

前述のイニシアチブに加えて、KMSK デーンズは日本企業との協力に熱心です。 特に、日本企業との人材交流は、クラブの飛躍だけでなく、日本企業の若手人材のグローバル化にもつながると考えています。 クラブ運営を担当する飯塚氏は、「欧州サッカーのクラブ運営の現場では、常に多種多様な文化の人々と接し、これまでにない新しいことに挑戦します。この経験は、グローバル人材やスポーツビジネス人材として必要なスキルを育成する上で非常に有益であると信じており、KMSKデーンズはそのような次世代人材の育成につながる環境を提供する準備を整えていきます。」 話。

ヨーロッパにおけるプロスポーツ、特にサッカーの存在感は絶大です。 サッカークラブとの連携により、グローバル市場を意識した新たなビジネスが生まれる可能性があり、ベルギーを起点とする「サッカークラブ×企業連携」の今後の動きが注目される。